2025/01/18
米価はなぜ高騰したのか！？その真実��
お米の価格上昇は続いています。
令和７年に入って早々、
さらに上昇しました。
業界の人間でも予想外の事態です。
原因はおそらく、
「取引先に納める在庫がない」
からだと思います。
※ここからは個人的な想像も含みます。
１つの例を挙げます。
JAとちぎでは、農家さんからお米を集める際、
概算金(仮渡金)を設定します。
概算金というのは、
最初にこれだけ支払います、というお米代です。
その後、１〜２年かけて精算金を支払って
完済する仕組みです。
なので絶対に赤字にならない額を設定します。
それが６年産は16,300円/60�圓任靴拭�
ところが、周囲では買取価格20,000円以上が
バンバン出ているわけです。
25,000円なんて声も聞こえてきます。
いくら精算金が出ますよ、と言っても
当然そちらに流れてしまいます。
こうしてJAとちぎの集荷量が激減しました。
集荷したお米は全農とちぎに行き、
主に業務用に出荷されます。
業務用のお米というのは、
年間に必要な量というのがあります。
おそらく卸業者の契約もあるでしょう。
それがもし半分の量しか用意できなかったら…？
想像しても恐ろしいですね。
用意しなければいけないお米の在庫が
足りなければ集めなければいけません。
もう農家さんの手持ちもないので、
業者間で取引します。
このようにそのとき必要なお米を買うやり方を
スポット買い(スポット取引)といいます。
スポット取引は割高になることが多いのです。
特に６年産は多くの業者が在庫不足のため、
スポット取引価格が高騰し、
結果的に全体的なお米の価格が高騰しています。
わかりやすくJAとちぎの例を出しましたが、
集荷競争に負けてしまった業者が数多くいます。
よってこのスポット取引による高騰が
起きている可能性があります。
つづく
