お米の検査　【農産物検査】

よみもの

2021/09/16

お米の検査　【農産物検査】

【ろはすっぺ】で販売している【もてぎのコシヒカリ】は、すべて検査を行っています。

わたしたちが契約農家から仕入れたもてぎのコシヒカリ。
トラックで農家さん宅に赴き、30㎏のお米が入った袋をせっせと運んで集めます。重たいです。

そうして集めたお米を、すべて農林水産省の定める農産物検査の全国統一基準に基づいて検査をしています。
検査を行うのは、国家資格を持った検査員です（実は私です）
そして、１等・２等・３等の格付けを行い、１袋１袋に等級印を押します。

さて、検査員はお米のどんなところを見て格付けを判断するのでしょうか？

１．水分
適正な水分は14～15％程度。過度な水分は保管中にカビの発生や味の劣化等の原因になります。
乾燥のさせ過ぎは米粒の割れや風味の劣化の原因になります。
２．整粒歩合
整粒というのは、成熟して充実し形が良く、何の被害も受けていない、文句なしの素晴らしい米粒のことです。
この割合によって等級が分かれます。
１等では70％以上、２等では60％以上、3等では45％以上が求められています。
成熟してない未熟な米粒は未熟粒といいます。
未熟粒は、青かったり小さかったり厚みがなかったり溝があったりします。当然、未熟粒の割合が多いお米は１等になりません。
３．被害粒（よくない粒）の割合
よくない粒とはいったい何でしょう…？
・色が付いてしまった米粒
色が付く原因はいくつかあり、代表的なものはカメムシに吸われてしまった跡です。黒く変色するのでやっかいです。
・割れてしまったり、ヒビが入っている米粒
田んぼでお米ができるときに強い暑さを受けたり、田んぼにお水が足りなかったり、栄養が足りなかったりすると割れやすい米粒になります。
さらに、稲刈り後に乾燥させる作業があるのですが、乾燥を急ぐと割れたりヒビが入ったりします。だから農家さんは慎重に慎重にお米を乾燥させます。
割れが多いお米を炊くと、ベタベタした食感になりやすく、味も少々落ちます。

実は他にももっとたくさんの米粒の違いや様子があり、検査員はその全部を見て判断しなければいけません。
どんな粒がどのくらいの割合で含まれているか。そうやってじっくり見て、検査証明書にハンコを押したお米が皆さんのところへ配達されます。

もてぎのコシヒカリを食べるときに、
「ああ、そういえばこのお米は、30㎏の重たい袋に入っていて、それを運ぶ人がいて、いつも【よみもの】を書いている人が検査したんだなー」
なんて思い出してくれる人がいたらうれしいです。 "商品詳細へ"

よみもの一覧