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2021/05/01
田んぼの水はなぜ漏れないのか?「代かき」って何?
茂木町では田植えが始まりました。
GW中に8〜9割の田んぼに苗が植えられると思います。
ところで、田んぼの水がなぜ漏れないのかご存知でしょうか…?
普通に水を引き込んだだけでは、水はしみ込んでしまい、溜まりません。
「代かき(しろかき)」という作業によって水が漏れにくくなるのです。
代かきのようす
通常の土の状態は図のように大きい粒と小さい粒が混在し、水はしみ込みます。
水を引き込み、ロータリーという歯がたくさんついた機械で攪拌(かくはん)します。 すると、どろどろの状態になります。
つまり、水の中に土の粒が混じった状態です。
まず、大きい粒が落ちてきます。
なぜなら重いからです。
次に少し小さい粒、そして細かい粒と順々に落ちていきます。
なぜなら軽いからです。
最後の方に落ちた細かい粒は、粘土のように土の上部を覆います。
この層が水を漏れにくくしているのです。
つまり、田んぼの水が漏れないのは「代かき」という作業をするからで、代かきをしなければ水は駄々洩れなのです。
この歯がぐるぐる回ってかき混ぜます。
田植え前から手間のかかるお米作り。
「米という字は八十八と書く。それは米ができるまでに八十八もの手間がかかっているからだ」 といいます。
代かきの終わった田んぼ。
あとは田植えですね。
昔は牛に道具を曳かせて代かきをしていました。今は機械になって楽になりましたが、代かきは絶対に省くことができない作業のひとつです。
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