よみもの

2021/01/16
日本の水道水は安全!?それでも心配なこととは…。
諸外国の方々が日本に来て驚くことの一つに「水道水がそのまま飲める」ことがあります。
世界には200か国近い国々がありますが、水道水をそのまま飲める国はわずか十数ヵ国しかないといいます。もちろん、日本もその中に含まれます。
なぜ諸外国では水道水が飲めないのでしょうか?それは飲める水を各家庭に届けるインフラを完備するためには莫大な費用がかかるからです。水道管の配管だけでも大変です。それに、雨水や川・池の水は汚れていて細菌も住んでいるのでそのまま水道管に流すわけにはいきません。

ではなぜ日本の水道水はそのまま飲むことができるのでしょうか?
それは最先端の浄化設備があるからです。




日本の水道水の多くは川から取り入れています。その水をどうやって飲めるレベルまできれいにしているのか、多くの市町村で取り入れられている方法をご紹介しましょう。

1. 砂や泥を取り除く
浄化設備に入れるまえに水を溜めて砂や泥を沈殿させます。
2. 濁りを取り除く
浄水場に水を引き込み、凝集剤(ポリ塩化アルミニウム等)と呼ばれる薬品でにごりを固め、沈ませます。
3. ろ過する
砂や砂利の層を通し、ろ過します。さらにきれいな水になります。
4. 塩素で殺菌する
最後に塩素を入れ、殺菌します。
※臭いがある場合は途中で活性炭やオゾンなどで取り除く場合があります。

このようにたくさんの手間をかけてきれいにされた水が、水道管を通って皆さんのお宅に届いています。だから全国どこでも蛇口をひねれば飲める水が出てくるのです。

だったら水道水でじゅうぶんじゃないか、水を買う必要なんてあるの?という声が聞こえてきそうですね。 では、ちょっとだけ心配なことを書きましょう。


1. 塩素
雑菌を殺すために塩素(次亜塩素酸ナトリウムなど)をすべての自治体で1リットルあたり0.3〜0.6mg程度の人体に問題がないと言われる範囲で入れています。しかし、敏感な人はいわゆるカルキ臭が気になって飲めませんし、アトピーの原因になるという説もあります。
2. トリハロメタン
フミン酸などの有機物と塩素が結びついてできる有害物質。発ガン性が疑われています。浄化施設で行われる過程でほとんどの有機物質は取り除かれますが、わずかに残った有機物質と殺菌のために入れられる塩素が結びついて、わずかながらトリハロメタンが生成されてしまいます。
3. 貯水槽の汚れ
アパートやマンションでは屋上に貯水タンクを設置し、一時的に水を貯め、そこから各部屋に送っています。貯水タンクは法令で年1回以上の清掃と水質検査が義務付けられています。汚れて雑菌が繁殖する恐れがあるからです。しかし年1回で安全でしょうか?あなたの住むところの貯水槽はきれいでしょうか…?
4. 配管による有害物質
古い配管だとまれに鉛が使われています。溶け出した鉛は有害です。 鉄の配管もまだ残っています。赤い錆の水が出ます。 新しい配管はステンレスか塩化ビニールです。塩化ビニールからは有害物質が溶け出す恐れがあります。

このように、かなり安全性の高い水道水が供給されている日本ですが、心配な点もあるのです。せめて飲み水は安全で美味しいものにしたいですね。

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