よみもの

2020/05/07
備蓄するなら!お米のプロが教える美味しいお米のおススメ保存方法
新型コロナウイルス対策のために緊急事態宣言が全国に出され、不要不急の外出が制限されています。ご存知の通り、期限が5月6日から5月31日までに延長されました。 自宅にいることが多くなり、ご飯を炊く量が増えているお宅も多いのではないでしょうか。
そんな中、3月から4月にかけてお米の買いだめがあり、スーパーマーケットなどでは品薄状態が続きました。現在はずいぶん落ち着いてきています。

実際には日本にはお米の在庫は充分にあります。
しかし、業務用のお米の消費が大幅に減り、家庭用の消費が伸びている状況です。つまり、コスパ重視のお米が売れ残り、食味の良い家庭用のお米の在庫が減ってきているのも事実です。
そして、買い物が通販にシフトしていることや宅配ドライバー不足などで物流業界にも影響が出ているため、お米を備蓄して安心したいという気持ちが働くのは理解できます。

では、多めに買ったお米をどう保存すればいいのでしょうか?
種まきから田植え・水管理・肥料・稲刈り・乾燥調整、お米の集荷・検査まですべてに関わる私がアドバイスいたします。

方法1 玄米のまま冷蔵庫で保管する(約1年保存可能)
玄米というのは薄皮のついた茶色のお米のことです。
この薄皮を削り白米にすることを【精米】といいます。薄皮を削ってしまった白米より玄米の方が劣化しにくいのです。なので玄米を買って、こまめに食べる分だけ精米する、というのがおススメです。
密閉容器に入れて冷蔵庫(野菜室)で保管すればさらに長持ちします。
ただし、この方法にすると精米機を買う必要があります。

方法2 白米を冷蔵庫(野菜室)で保管する(約2か月保存可能)
自分で精米するというのはハードルが少々高いので、白米を買うのが楽でいいですね。しかし、前述のように白米は劣化しやすいのが難点です。特に温度が高いと劣化が進みます。
お米の保管に適した温度は10〜15℃。冷蔵庫の野菜室が約10℃なのでおススメです。お米も野菜と同じ生鮮食品と認識し、直射日光・高温を避けましょう。 ただし、臭いが移りやすいので必ず密閉容器に入れましょう。
小分けにするとさらに良いです。なぜなら開ける度に温度差によって結露し、必要以上の湿気を吸ってしまう可能性があるからです。

以上がお米の保管方法です。

ちなみに常温で保管するとどうなるかご存知でしょうか?
ます味が劣化します。劣化の原因は酸化と呼吸です。どちらも温度が高いと盛んになります。温度を15度以下にすることで劣化の速度をゆるめることができます。 そ
して虫が付きます。ノシメマダラメイガ・コクゾウムシなどです。さらに多湿になるとカビも生えます。

季節によって変わりますが、常温だと2週間が限界です。
美味しく、安全に食べるために【密閉容器で野菜室】 おススメです!


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