よみもの

2019/12/06
風邪とインフルエンザの違い
寒くなってきましたね。

この時期になると、時折おかしな会話を耳にします。
『寒いですね〜、風邪ひかないように気を付けましょう』
『大丈夫、このあいだ予防接種したから』

さて、この会話のどこがおかしいのでしょうか?

風邪の予防接種はありません。
予防接種をしたのはインフルエンザなのに、風邪をひかないと思っているのです。

風邪とインフルエンザはまったく違います。
ですから、インフルエンザ予防接種は風邪の予防にはなりません。

風邪
原因:アデノウィルス・ライノウイルス・コロナウイルスなど
症状:のどの痛み、鼻水、くしゃみ、せき、発熱、頭痛など
発熱:通常37度以下(発熱しない場合もある)

インフルエンザ
原因:インフルエンザウイルス
症状:いきなり高熱が出る、頭痛、関節痛や筋肉痛、強い寒気や倦怠感、せき、のどの痛み、鼻水など
発熱:38度以上

インフルエンザは風邪の親玉、のように勘違いしている方もいらっしゃいますが、違うのです。突然高熱を発し、関節痛や悪寒・倦怠感などが強く出て、かなり辛く、弱い方は重症化(肺炎・脳症等)することがあり、死に至るケースもあります。 弱い方というのは、高齢(65歳以上)、小児(5歳未満)、妊娠中、肥満、糖尿病などの慢性疾患のある方、などです。

風邪はいきなり高熱を出すことはありません。咳や鼻水の症状が初めに出て、熱の上がりは穏やかです。平熱のままの場合もあります。

また、インフルエンザウイルスは感染力が非常に強いのが特徴です。
インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型があり、A型とB型がヒトに流行します。 特にA型は種類が多く、変異しながらヒトの間で流行していきます。ウイルスが変異するということは、一度感染して抗体ができても、もう一度インフルエンザに感染してしまう可能性があるということです。 当然、予防接種をしても、変異してしまったウイルスには効果が劣ります。

こんな強いインフルエンザウイルスですが、感染するヒトと感染しないヒトがいるのはなぜでしょう? 本来ヒトには免疫というカラダの防御システムがあります。この免疫がしっかり働いていれば、インフルエンザウイルスが体内に侵入しても殺すことができるのです。
現代人は栄養バランスの崩れやストレス等でこの機能が弱くなっています。 緑黄色野菜や発酵食品、キノコ類などをたくさん食べ、栄養バランスを整えましょう。
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